ビジネス書に関する本

未来力
What it's about:
ウクライナ問題、コロナ渦での医療危機、元首相の暗殺といった未曽有の事態に吞まれた2022年のトピックスと日本が抱えるIT技術者不足を、筆者の体験ベースに絡めとり、未来に向けてどうあるべきかが描かれています。かつて話題になった楽天イーグルス買収の経緯や楽天社内の英語公用語化、楽天モバイル事業についても触れられています。
Best lesson:
サブタイトルに「「10年後の世界」を読み解く51の思考法」とありますが、思考法というよりは著者の考えの提言といった印象です。経営者目線のビジネス書ではありますが、既知のトピックスを著者の目を通して改めて見ることで視野は広がりました。英語教育は翻訳機の普及と共に不要論も多く聞くようになりましたが、個人的には海外にもアンテナを張っていたいので、著者と同じく英語の勉強は必要だと強く感じています。

シュガーマンのマーケティング30の法則
What it's about:
お客様がどのように考えて商品の購入へとたどり着くのかを、人の購買心理に基づいて実際に著者が体験したストーリーと絡めながら紐解きます。そのストーリーを読み進めていくと、だれに教えられるでもなく自分の中で大きな気づきを得られていることでしょう。よくあるネットショップのマーケティング手法のように、カタカナで難しい技を淡々と紹介するのではなく、すべての手法がストーリーの中で自然と腑に落ちていくような書き方をされています。海外の事例が多く、やや古い情報もあるため、そのまま日本でのマーケットに取り入れることは難しいかもしれませんが、基本的な考え方さえ押さえておけば十分にビジネスシーンでの判断材料として活用できます。
Best lesson:
モノ売りであれば、恐らく読めば読むほどモチベーションの上がる一冊です。文章が多く感じますが、だれもが読んで理解できるような書き方(翻訳)がされていますので苦になりません。一息にすべてを読むのではなく、ベッド脇に常に置いておきその時々に気になる項目をコソッと読んで明日の商談に備えるような楽しみ方でどうぞ。